カウンセリングと心療内科



心療内科や精神科等に
通院されていたり、受診された方なども
カウンセリングにいらっしゃいます。


どのような症状や状態であっても、
精神的な葛藤やストレス、心のわだかまりなどが根っ子にあっての場合、そうした根っ子をないがしろにしたまま、「 症状 」ばかりを追いかけていると、かえって慢性化 してゆくことがあります。


 ・ ・ ・ 神経症性障害については、薬物は特に補助的な位置に立つ。それは、葛藤を未解決のままに遷延(せんえん/ 慢性化)させる。しかし、それは必ずしも悪いとばかりは云えず、場合によっては、そうしているうちに周囲の状況が変わり、問題が自然解消するかもしれない。
 しかし、あくまでもそういうものであって、ただ漫然とした薬物投与、特にいわゆる無診投与、あるいはそれに近い状態は、薬物への精神的依存の生涯に陥らせかねない
・ ・ ・ 中井久夫


クスリは、症状を抑えたり軽くするものです。

もちろん症状を改善することは大切です。
しかし、クスリが治すわけではありませんし、
人によっては、副作用ばかりひどく出て、
症状の改善にも至らないこともあります。


「 ただ薬を飲んでいるだけではダメだと思い始めて 」
「 わたしの場合
 薬で解決するような問題なんだろうかと考えて 」
カウンセリングにいらして
そうおっしゃる方たちもいらっしゃいます。

あるいは
「 なにか云うと、薬が増やされるだけなので、
 いまでは、ただ薬をもらいに通っているだけです 」
「 もっと話を聞いてもらいたいと思って 」
そうおっしゃる方たちもいらっしゃいます。


もちろんクリニックやお医者さんによっても
違いはあるはずですが、
こうしたお話をお聞きすることは、珍しくありません。

特に、心療内科は垣根が低いこともあって、
じっくり話を聴いてもらえるようなイメージを持って
受診する方が、とても多いようです。

つまり、カウンセリングのようなものを
期待されていらっしゃる、のかも知れません。

ところが、お医者さんの中には
いきなり問診表や心理テストを書かせた上に、
問診表やテスト結果のペーパーばかり見て
患者さん本人の方にはろくに目を向けないまま
薬を処方したりするようなケースも
時にはあるようです。

  ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

本来の「 心療内科 」とは、内科とあるように
「 心身症 」の治療をおこなうところを云います。

心身症とは
精神的な葛藤や心身のストレス、悩みや心労などが
発症に深くかかわっているような身体の病気のことを
云うものです。

ですので、たとえば
心身症としての高血圧症(本態性高血圧)
心身症としての気管支喘息
心身症としての胃潰瘍・胃炎・十二指腸潰瘍
心身症としての自律神経失調症
心身症としての糖尿病
心身症としての腰痛
など、様々に存在することになります。


このように精神科とは基本的に異るのですが、
「 精神科 」と聞くと抵抗がある人でも、
心療内科と聞くと、抵抗感なく受診できるため、
精神科医が開業するとき、患者さんを集めやすいように
「 心療内科 」を掲げる場合が多くなっています。

心療内科を掲げる街のクリニックの7〜8割は
実際にはこうした形のものだと、云われています。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・


 ・ ・ ・ ・症状の意味を考える、ということは、治療的方法の違いを越えて、これまでは臨床の場での主要なテーマでした。しかし、薬物治療が全盛になった今日、精神医療の世界では、このことが軽視されつつあることが心配です ・ ・ ・


故・下坂幸三氏( 心理療法家・精神科医 )が
書き残している言葉です。
軽視されつつある、というよりも
ほとんど失われつつある、と云うべきでしょう。

 

薬の服用によって
症状を軽くしたり、症状の程度を抑えることで、
その間に自然に回復して問題が解決し、
薬が必要でなくなっていけば良いでしょう。
そのような患者さんもいらっしゃいます。

でも、それだけでは問題は解決していかない ・ ・ ・
結局、同じことの繰り返しになっていく ・ ・ ・
いつまでも薬から抜け出せない ・ ・ ・

そう感じていらっしゃる方たちも
現実にはたくさんいらっしゃることでしょう。

もしかすると別の方法や、心理的なケアも
大切になるかもしれません。
カウンセリングはその一つだと思います。

あなだが少しずつ
楽になってゆくことが大切です。

 


 

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