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元気になることの意味とは
「 もとの自分に戻る 」ことが、果たして 本当に「元気になる」ことなのでしょうか。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「 それまでの自分 」がいて、 「 これからの自分 」がいると考えたとき、 「 それまでの自分 」に戻ることを 「 回復 」すること、「 元気 」になることだとしたら、 すごくもったいない気がします。 それは、たとえば病であれば 「 再発や慢性化 」につながる 大切なテーマかもしれません。
このような言葉もあります。 ・ ・ ・ 一般に、成功の事態は危険なものである。失意の時よりもむしろ得意のときの方が、精神的に不安定になりやすい ・ ・ ・。
精神や身体の失調を招く始まりとは、実は 「 快調」で昂揚している「 得意 」の時期に在るのかも 知れません。 得意の時期、とは云わなくても たとえば、心が一色に染まている感じのとき、 心の重心が一方向へひどく傾いているとき。
それと同じように、もしかすると 「 これまでのご自分 」の中に、無理を溜めていくところ、 あるいは心の余裕を失わせていく始まりが、 あったのかも知れません。
たとえば、何かが 目に見える形( よく分かる形 )で現れた時、というのは 実は、それが始まりなのではなく、そのずっと前から 事が始まっていたことを意味しています。
ハッキリした形で「 あらわれた時 」というのは、 事が完成したことを、意味するのかもしれません。
精神的な不調に陥ったり、心身が疲弊してしまったり、 それまでの自分のようには いろいろなことが出来なくなっていく場合にも、 同じことが当てはまるように思います。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 中井久夫氏が、このようなことを書いています。 ・ ・ ・ 発病前の生き方に戻ることは、いつ再発するか分からない不安定な状態に戻ることである、と云いうるであろう。
もしそうであれば、「 それまでの自分 」に戻ることが ほんとうの意味で「 元気になる 」ことなのか、 もう一度ご一緒に考えていけるといいですね。
課題やテーマは、ご自分の外にではなく、 自分の中にあるのかもしれません。
ご自分を追い詰めたり、不自由にするあり方ではなく、 いまよりも、これまでよりも、 少しだけ自由にしてあげられる ・ ・ ・ そんな感じになっていけると、いいですね。
それをご一緒に考えてゆく場が カウンセリングだと思います。
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