山辺 奈緒子さん(仮名)24歳
私は三人姉妹の末っ子で、両親と祖母の六人家族という環境に育ちました。 いつも背中に、重くて暗い大きな荷物を背負っているような子どもでした。でも家族には愛してもらいたかったのです。でもその結果は、裏切られたり傷ついたりの繰り返し。「死んでしまえ」と言われたこともありました。 そんな時、叔母に勧められてカウセリングを受けてみることにしました。 カウンセリングって、心の日光浴なのかもしれません。一歩だけ前に進んでみれば、きっと新しい出会いが待っています。 出会いがきっかけになって、自分が変っていく、心に色がついていく。心って、人との出会いが育ててくれるものだと、いま感じています。
橋本 由美子さん(仮名)52歳
思いもよらなかった出来事に、私はがく然としました。晴天の霹靂(へきれき)とは、こういうことを云うのでしょうか。娘の様子が何か変だと思っていたら、精神的な障碍に陥っていたのです。その時から娘と私の闘いが始まりました。 ある時は、二人三脚で病に立ち向かい、ある時は、お母さんのせいで病気になったと責められたり、またある時は、まった口をきいてくれなくなったり。娘の状態に振り回されて、私自身が落ち込んだり、喜んでみたりの繰り返しでした。そして、最悪の状態の時にカウンセリングを受けたのです。 何度かお話をしていくうちに、少しずつ胸の奥から、重い塊がほぐれていくような感覚がありました。そして、ガッシリに固まっていた私の肩が軽くなり、"モシャ"としたものがいつも覆っていた私の頚から、その"モシャ"としたものが、いつ間にか消えていました。 まだまだ、娘のことではいろいろあると思いますが、カウンセリングで得たことを生かして、私も娘も良い方向に行けるようにしたい、と思っています。
加藤 佳子さん(仮名)35歳
カウンセリングを受ける前は、何か、いつも完璧に物事をこなさなくてはいけない、そして、異常に人目を気にして、自分を追い込んでいたように思いますが、縁あって、こちらのカウンセリングを何度か受けるうちに、自分の中で、いろんな変化がありました。 しかし、カウンセリングを受けたからといって、すぐに悩みが解決するわけでもなく、カウンセラーは魔法使いではありません。 一番大切なのは、カウンセラーさんと話すのをきっかけとして、自分自身が中心となって、自分を見つめ直し、少しづつ、心のわだかまりを解消していく事だと思います。 昔は、誰かにヒドイ事を言われたら、何も言い返せなかったけど、今は、言い返せる強さが生まれました。色々な、一見関係のない話の中に、自分自身の問題が潜んでいることもあるので、とにかく、いろんな話をしてみると、何らかの「生きるヒント」になると思います。 私も、完璧に問題が解決したわけではありませんが、一歩一歩、出来ることから、いろんなことにチャレンジしていこうと思います。無理せず、ゆっくりと。
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