燃えつき症候群について


「燃えつき」「燃えつき症候群」という言葉を
目にしたり耳にする機会は多いと思います。

健康保健学あるいはメンタルヘルス領域で云う
「燃えつき状態・燃えつき症候群」とは、
自分なりに
「こうしていきたい」「こうなりたい」という
希望や目標、時には自負心を持って、
悩みながらも
イイコとして頑張ってきたにもかかわらず、
その結果として
「報われない徒労感」や「疲労感」「無力感」だけを
抱えるようになってしまった状態を云います。

燃えつき状態になってしまうと、
自分がやっている事に対して、
意味を見いだせなくなります。

意味を見出せず、目標を見失った苦しさが、
余計に本人を苦しめることになります。

徒労感を深くし、やる気や気力を徐々に失い、
同時に、そうなっている自分自身に対して
自己嫌悪や罪悪感への堂々めぐりに落ち込んでいきます。

たとえば、人への対応も、
気持ちや感情をなくした、うわべだけのものになり、
(あるいは、うわべだけになっているように感じて)
そんな自分自身に対して、自信を失っていきます。

こうした一連の心理状態の中で現われてくる
さまざまな心理症状・身体症状をまとめて
燃えつき症候群と呼びます。

燃えつき症候群といっても、
ごく軽度な状態から、中程度・重度まで
さまざまな程度や段階が存在するものです。


燃えつき状態のなかで、
以前の自分・以前の自分の姿、にこだわり続けていたり、
無理に頑張りつづけていると
抑うつ状態」へと深く陥ってゆくことになります。

過労死(病死や自殺)のケースのなかには、
強い燃えつき症候群が
背景に存在することも多いと思われます。

過労死までいかない場合でも、
大きな事故やケガ、考えられないミスの要因として、
燃えつき状態というメンタルなものは無視できません。

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燃えつき症候群を考える場合に大切なのは、
最初にも申し上げたように、
もともと希望や期待、時には自負心を持って、
悩みながらも、グチや弱音も吐かずに
イイコとして頑張ってきた・・・という背景があります。

始めから、たとえば
「世の中なんて、こんなもの」と考えていたり、
「仕事は仕事、所詮食べる為のもの」と
要領良く割切っている場合には
そもそも燃えつき症候群にはなりにくいものです。


もともとイイコ傾向の高い方たちが多いために、
なんでも、自分だけで抱えがちです。
そのうえ、「人に相談することが苦手」
「頼んだり頼ったりできない、余りしたことがない」
「相談するってどういうことか分からない」と
語る人は多いものです。

心の余裕が失われているとき、
ひとりで抱えていては、
出口の見えない道を、彷徨うことになります。

「人に相談することが苦手」という
ご自分自身の「殻」から一歩踏み出すことが、
まずは大切かもしれません。

 

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