|
適応障害について
皇太子妃の雅子さんの状態も、 最初は「 適応障害 」と発表されていましたね。
当初は、適応障害と呼び得る状態だったのでしょうが、 長期化 ・ 慢性化するにつれて、 次第に「 適応障害 」と云えなくなっていった、 のではないでしょうか。
適応障害という診断名は、とても大雑把なもので、 要するに、なんらかの具体的なストレスやネガティブな出来事を原因にして、情緒面〈メンタル面〉だとか行動面にあらわれ出てきた症状のために、生活や仕事、人間関係や学業などに、いちじるしく支障を生じる状態になっているものを、適応障害と呼びます。
更に、その原因となったストレスが取り除かれたり、 ストレスの程度が軽くなってゆくことで 症状が解消させてゆくという、一過性の状態像が イメージされているものです。
実際に、原因や理由となっていたストレス要因が 解消されたり、次第に薄まってゆくことで 自然解決されてゆく場合も見られます。
しかし、たとえば雅子さんの場合などは、 まわりの環境が変わることで、ストレス要因が 解消されたり軽減するのを期待することは はなはだ難しく、不可能に近いことでしょう。
適応障害というコトバは、 「 神経症 」という言葉を使わないようにするために、 代わりに導入された用語、という面があります。
ですので、 抑うつ反応によって 適応障害が生じているような場合には、 従来の「 反応性のうつ 」という言葉と 意味合いが重なり合うことになったりします。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
上のような意味のため、 適応障害をもたらす「 症状 」や「 行動 」は 人により、ケースによってさまざまになります。
「ここは自分に合わないな」「これはイヤだな」 「ここは我慢がならない」 そう感じたら、自由にそこから離れられたり、 自由に適当な距離をとれる環境では、 当然ですが、適応障害にはなりにくいものです。
ですので、たとえば 休職するなどして離れると、症状は軽快するけれど、 戻るとまた元の状態になってしまう、 ということが起きたりもします。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
適応障害に至るような状況では、 ご本人も苦しんでいる状態です。
周囲との軋轢(あつれき)や衝突を生んで 周囲に不満や怒りを感じたり、 場合によっては 被害者意識を持ってしまう場合もあるかも知れません。
そのため、適応障害の状態がこじれてくると、 抑うつ症状が深くなってゆくことも けっして珍しくありません。
その一方で、 「 症状 」の治療ばかりを追いかけていると、 最も大切な部分が 置き去りにされたままになってしまうことも 起きてきます。
適応障害の状態になっている時には、 あまりいじくり回して、こじらせない軽度なうちに、 心理的なケアやサポートが不可欠です。
カウンセリングもその一つだと思います。 まずは問題や気持ちをせいりしながら、 ご一緒に考えてゆきましょう。
▲ 上に戻る |